電奏楽団 天門ぶろぐ

アニメやゲームの曲を作っている天門の個人ブログです

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ご冥福をお祈りします

先日、ツイッター上で
かつてファルコムで後輩だった
石橋渡さんの訃報を目にしました。

まだちょっと信じられない。

音楽として入社して来た彼は
「変わり者」
「世間とは違う」
というような
キーワードに強く憧れているように見え、
またそれを演じているかのようでした。

ある飲みの席で、
彼が早くに亡くしてしまった父親が、
どれだけエキセントリックな人間だったかを
語っていた事がありました。

彼がまだ小さい頃、
とある祭りの会場に車で出掛け、
同じく祭り目当ての他の車との
渋滞につかまりそうに
なってしまった。

「よし、見てろよ」

楽しそうに父親がそう言うと、
おもむろに「パトランプ」を取り出して
車の上に取り付け、
「サイレン音」を思いっきり車外に向けて
鳴らしだしたのだそうです。

けたたましく鳴る音とパトランプの灯りで
周囲の車は驚いて道を開き、
渋滞に巻き込まれずに
祭りの会場に到着できたという事でした。

本当の話なのかネタなのかは
わかりませんが、
そんな話をしている彼は
とても嬉しそうな表情を見せました。


エキセントリックな父親の存在が
彼に大きな影響を落としているだろう事は
想像に難くなかったですね。

「変わり者」を「免罪符」として
周囲に求めるような部分もあって、
いつしか遅刻が急増し、
その時、年長だった私が彼の「遅刻届」に
判子を押すのが日課になった
時期もありました。

音楽を作る人間として、
まともな感性なのに
変わり者の感性を求める事で、
バランスを取るのが難しい
生き方をしているのではないか、
と思ったりもしました。

同時にそれは危ういな、とも。


一番最後に会話を交わしたのは、
彼も私もファルコムを離れてだいぶ経った頃、
駅で偶然に出会った時でした。

その時は、音楽関連ではなくて、
飲食関係の仕事をしている、との事で、
好き勝手に生きて行けない
もどかしさのようなものを
会話の端々に感じました。

そしてバランスを崩してしまった
後悔のような念も。


去年2013年冬のコミケで
見かけた気がしたけど違ったかな。

強い親交があったわけではないので
よく確認しなかったけど、
すぐ追いかけた方がよかったかな。

そんな後悔が私には残ります。



ご冥福を。

[ 2014/05/29 00:04 ] つれづれ日記 | TB(0) | CM(-)
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プロフィール

天門2009

Author:天門2009
1971年東京都生まれ。
本名:白川篤史
1990年PCゲーム会社
日本ファルコムに
サウンドとして入社。
12年を経て退社後、
minoriに籍を置きながら
新海誠監督の映像などの
アニメの音楽に従事。

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